「考える技術・書く技術」を読んでみた

diary writing

仕事で文章がもっと的確に書けたらなあ・・・・。

こんな思いはありませんか。

今回の本はそれに応えることができるかもしれません。
けっこう前から気になってたのでこんな本を読んでみました。

エンジニアにもおすすめです。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

なんでこの本選んだの?

twtterでめいろまさんをフォローしてるんですが
そこで紹介されていたからです。

ブログを意識して書くようになってから、
もちょっと文章がうまく書けるようにならないかな
という思いが強くなってきました。

ブログは片手間にやってるわけですが、
本業の仕事でもドキュメントを書くこともあるので
そのどちらでも役に立つといいなと思い読んでみました。

状況、複雑化、疑問

報告書や提案書を読んでる人、上司とかでしょうか、は
自分が思うほどしっかり読んでくれません。

忙しいし、時間を取られたくありませんので
いきなり文章の出だしがややこしかったら、
読んでもくれません。

当たり前ですね。

著者のバーバラ・ミント氏は
「状況」「複雑化」「疑問」に分けて導入部を
ストーリー形式にすると読みやすくなり、相手の考えの整理にもなると言っています。

例えば
状況:自社の売り上げが落ちている
複雑化:競合が増えてきたからだ
疑問:施策Aをやるべきか否か?

ちょっといいかえると
状況、状況が変化した理由、その対処法、みたいな感じかなと
自分では解釈できます。

いきなり疑問点の解決を述べてもよくわからないですよね。
状況→複雑化→疑問と述べるとたしかに詳細な内容に行きやすくなります。

キーライン

上述で、状況、複雑化、疑問を導入として述べたら
それに対するキーラインを述べます。

キーラインは自分なりに言うと具体的要素でしょうか。

だいたい報告書はこれからやろうとすることの計画/疑問か、
やったけどうまくいかないことの状況報告/またはその対処になると思われます。

その内容の詳細を要素(キーライン)ごとに分けて説明していきます。

具体的な考える技術

ここは勉強になりました。

いいたいことをキーラインごとに述べるだけでは
伝わらないことがあります。

本の中では具体例を挙げて、述べている箇所が重複していれば
一段上のカテゴリにまとめて述べていました。

例えば

  • データが更新されていない
  • データが間違ている

  • データの信頼性に欠ける
    • データが更新されていない
    • データが間違ている

といった感じです。


またさらに、書き方の深化として何をするべきを具体的にするところも勉強になりました。

例えば、経営を改善することについての報告として

  • 管理プロセスを見直す
  • 財務指標を改善する

といった書き方だったものを

  • 管理プロセスが正しいか検討する
  • 支払いのフォローアップが正しいか検討する

といったように、これとこれに問題点がある、といった書き方から
そのためにこれとこれの対策をとるいうように具体的な改善点としての書き方が勉強になりました。

問題分析の構造化

ここの内容はもうコンサルがよく使う手法かなと感じました。

問題が起きてる要因をもれなく、原因を多角的に分析し
それに対する解決策を述べていくところです。

よくいうMECEってこれからでてきたのかなと思いました。

また今の状況とあるべき状況を比較して、どう飛躍すればいいかについて考え方を教えてくれています。

具体的な文章の書き方

後半に具体的な文章の書き方が述べてありました。

ここまで、状況、複雑化、疑問点を述べキーラインを述べ、
問題分析をしてきました。

それを具体的に文章化していきます。

ここでは具体的にキーポイントをどう見やすくするか、などを
述べていて実践的でした。

やっぱコンサル向けの本だよね

MECEもれなくダブりなく、って言葉が出てきたときになんかどっかでみたことあるなあと思いました。
たぶんこの本からいろいろ派生したんじゃないのか思われます。

やっぱややコンサル向けの内容の本です。後半は特にそう。
実務的に報告、提案資料を作るのならとても役に立つと思います。

ブログを書くために選んだものの「読みやすくる文章…」的なものではないので、
ダイレクトにブログに役立つかというと少しレベルが高いです。
ですが構成検討のところはとても役に立ちますし、仕事をする上ではとても役立つでしょう。


文章を書く技術はどこでも使うので、持ってて損はない本です。


やっぱり読んだだけでは力がつくわけではないのでワークブックも出ているようです。

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

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